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「映画界はもっときっちりした女性の役が増えるべき」サイモン・ペグのインタビュー記事翻訳

映画

Twitterで紹介した、サイモン・ペグが映画業界におけるジェンダーの偏りについて提言したインタビュー記事を訳しました。誤訳・誤認多々あると思いますので何かあればコメント欄etc.でご指摘くださいませ。こなれていない訳文ですみません。原文はこちら

 

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 映画においてきちんと造形された、存在感のある女性の役は充実しているだろうか?そして女性が中心に位置づけられた*1映画もそうだろうか?これはハリウッドの中心人物たちが相当うんざりしながら何年も訴えてきた問題の一部である。去年のアカデミー賞受賞スピーチで、ケイト・ブランシェットは女性が話の中心にいる映画が増える必要性があると明言した。「観客はそういうのが観たいと思ってるし、実際、儲かりますよ」と彼女は言った。「世界は回っているんですよ、皆さん」

 しかしジェンダーによるギャラの格差やスター女優の差別といった、毎度お馴染の問題に着手し始めた業界において、発言しているのは女性だけではないと知るのは喜ばしいことだ。カルト人気の高い『SPACED~俺たちルームシェアリング~』やコルネット・トリロジーだけでなく、ハリウッド人気シリーズ『ミッション・イッポッシブル』や『スター・トレック』にも出演したスター、サイモン・ペグも、映画においてリアルな女性像が反映されていないという懸念を口にした。

 ペグ曰く、映画業界はよく練られた女性キャラクターの欠如に気づいてきているが、問題に迅速に対応していない。「個人的には映画の中での女性の存在感は薄いと思う」とペグは語る。「きちんと書かれた女性キャラクターが不足していると気づいた後に変化が起こるといいんだけどね」

 ペグによれば映画のジャンルがジェンダーの枠で分けられることも問題の一つだ。彼はロマンティックコメディを例に挙げ、このジャンルは多くの人に「女性向け」だという誤った認識をされてきたとし、人々は「女の子向け」だからと避けるのではなく女性によって作られた映画を観に行くべきだと言う。

 「ロマンティックコメディは男と女――いや男と男でも女と女でも――の間の変化する関係を描くものなんだ。何についての映画にもよるけど。『あれは女の子向けだから観に行きたくないよ』なんてのは大笑いできるチャンスを台無しにしてるよ」

 ペグ曰くこのことが新作ロマンティックコメディMan Upへの出演を決めた理由の一つだった。彼は脚本を担当したテス・モリスが「ありのままでごまかしのない」女性キャラクターを書いたことを喜んでいる。

 「たいていの男が書いたロマコメでは、女性キャラクターは手の届かないマニックピクシードリームガール*2になるんだ、あの女の子はこうあるべきだっていう男の幻想…。僕はテスの表現が好きだし、彼女があんなにもはっきりした個性を持つ女性キャラクター(レイク・ベル演じるナンシー)を書いたってことも嬉しい。手を加えられてない感じがする。彼女は男の幻想じゃないんだ」

 この問題はかつて自身で創作する際に直面したことでもあるとペグは認めた。脚本と主演を務めた『ショーン・オブ・ザ・デッド』では、彼が演じるショーンは押し寄せるゾンビの群れと闘いつつ恋人との関係を修復することにも格闘している。ペグとエドガー・ライトがリズ・アシュフィールド演じるリズの役を書く際に、彼女を好意的かつ強く書こうとしたが、説得力のあるキャラクターにするため「異なるジェンダーの奥深くに入りこむこと」に苦労したという。

 「僕とエドガーはいつも俺たちの弱点は女性描写だなって言ってる。思えば『ショーン・オブ・ザ・デッド』ではリズを理性の声、足手まとい、エドに対する障害物にならないよう苦心したな。結局、『ショーン・オブ・ザ・デッド』はショーンとリズじゃなくてショーンとエドのロマンスになったしね」

*1:訳注:原文は"niche"。個体・個人の占める位置を指すがニッチ市場にもかけていると思われる

*2:日本語で書かれたまとまった記事が無いのですが、『(500日)のサマー』とか『エターナル・サンシャイン』のヒロインみたいな女性キャラ。てかエドガー・ライトの『スコット・ピルグリム』のヒロインもアレでは…。英語版Wiki

Manic Pixie Dream Girl - Wikipedia, the free encyclopedia